希望のメッセージ 8月15日

 太平洋戦争から半世紀以上を経て,今や戦争を体験していない世代が国民の大多数を占めています。そのために戦争がもたらす絶望についての想像力を,私たちはときに失いがちです。だからこそ,私たちは過去に起きてしまった絶望の体験者の声に耳を澄まし,そして歴史から謙虚に学ぶ姿勢を失ってはいけないでしょう。歴史を軽視した先には,再び絶望が待っているのだということを,私たちはつねに肝に銘じておくべきです。歴史を蔑ろにして,希望はけっして語れません。
 
 ――玄田有史『希望のつくり方』
 
 

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