希望のメッセージ 10月4日

 「ない袖は振れない」ということわざがあります。もっとも,最近は和服を着る機会がほとんどありませんから,若い人には,「ない袖を振る」と言っても,なんのことか理解できないかもしれません。
 その「袖」を,たとえば,「夢」と置き換えてもいいと思います。「もっていない夢は実現しようがない」と。夢をもたない人には,夢を実現しようがありませんね。
 では,夢をもつためには,なにか努力をしなくてはならないのでしょうか。
 そうでもないと,私は思っているのです。
 夢のあり方は百人百様で,そのための決まりも方法論もありません。そして,夢は,多くもてばもつほど,将来に希望がもてる。夢を抱いて,なおかつそれを実現するためには,なにがしかの努力が必要かもしれません。しかし,それ以前にともかく,「夢をもつ」ことが,大切なのではないかと思っています。
 
 ――白川英樹 『私の歩んだ道』
 
 

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