希望のメッセージ 10月22日

 エリクソンは,人生の最初のステージにおいて,お腹がすけば,お乳をもらい,寒くなれば,暖かい衣服でくるんでもらう,といった無償の無条件的な相互作用のなかで,希望の源が育まれ,その希望感が,人間の発達のすべての過程を支え続ける,というのである。
 他者から支えられることを通じて他者信頼を,そして,自分は他者に支えられるにたる存在であるという自己信頼を,育てていくのである。他者信頼と自己信頼によって産み出されるのが希望に他ならないのである。
 
 ――渡辺弘純「希望の心理学について再考する」
 
 

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