希望のメッセージ 11月17日

 希望というものを抜きにしたら,よりよく生きようとする人間の不断のたたかいは,理解できないものになってしまう。希望は人間の存在論的な必要条件なのだ。絶望,すなわち行方を失った希望は,この必要条件にゆがみが生じている,ということなのだ。絶望がプログラムとなれば,われわれは行動するバネを失って,宿命論に屈従することになる。さまざまな力を結集して世界をつくりなおすためにたたかうことは,もう不可能になってしまう。
 
 ――パウロ・フレイレ 『希望の教育学』
 
 

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