立川市内の弁護士の登録年数(弁護士経験)

 5月17日の記事(「立川市の弁護士数 2007年2月の3倍に」)で触れたとおり,立川市内の弁護士はここ5年ほどで急増していますが,その原因は,次の2つであると考えられます。

  1. 2009年,東京地・家裁八王子支部が立川に移転したのに伴う事務所の移転
  2. 司法制度改革に伴う司法試験合格者数の増加

 では,立川市内に事務所を置く弁護士(5月16日現在135名)の世代構成,弁護士経験の分布は実際にはどうなっているのでしょうか。調べてみました。弁護士は,必ず日本弁護士連合会(日弁連)に登録しなければなりません。その際,一人ひとりに「登録番号」が付くので,それを手がかりにすれば登録した年がわかります。

 

 

 上のグラフは,登録から5年ごとに区切り,パーセンテージを示したものです。これを見ると,登録5年目までの弁護士が全体の40%を占めることがわかります(詳しい数値は下の表をご覧ください。)。登録から5年目というと,登録は2007年。ちょうど立川市へ事務所を移転する弁護士が増えてきた時期と重なります。このころから,事務所移転と新規登録弁護士の増加とが重なって,立川市内の弁護士数が急増したことがわかります。

 5年目までの40%に,10年目までを含めると60%を超えます。裁判官,検察官を退官された方や大学教授の方が弁護士登録される場合のように,登録番号が新しくても法律家としての経験は長いということもあるのですが,全体的な傾向として言えば,立川市内は若くてフレッシュな弁護士が多いと言えそうです。

 弁護士の能力は,単純に弁護士経験の長短で推し量ることはできません。若手の弁護士には,新しい法律問題への斬新な取り組みやひたむきさなど,ベテランとは違った長所があるものです。他方,ベテランには,多くの事件に取り組む中で鍛えられた経験にもとづいて,適切な解決への道筋を見通す点で,若手にはない特徴があります。

 希望法律事務所には,所長の澤田直宏弁護士(1991年登録,21年)を筆頭に,嘉多山宗弁護士(1994年登録,18年),志賀清二郎弁護士(2001年登録,11年),嶋本雅史弁護士(2008年登録,4年)の4名が所属しています。それぞれの長所を活かしながら,より適切な事件の解決に向けて努力をしていきたいと思います。

 

登録番号 登録年 立川市内の弁護士数
21926以前 1990年以前 30人
21927~ 1991年 2人
22395~ 1992年 0人
22889~ 1993年 1人
23348~ 1994年 2人
23854~ 1995年 4人
24420~ 1996年 3人
25073~ 1997年 2人
25730~ 1998年 0人
26397~ 1999年 2人
27063~ 2000年 5人
28398~ 2001年 2人
29290~ 2002年 4人
30230~ 2003年 6人
31209~ 2004年 6人
32394~ 2005年 6人
33568~ 2006年 6人
34928~ 2007年 12人
37291~ 2008年 14人
39516~ 2009年 11人
41752~ 2010年 8人
43788~ 2011年 9人

(数字は2012年5月16日現在)

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