弁護士大峰裕子
相談に来られる方の支えに
私は生まれも育ちも八王子で、公立の小中学校(八王子市立第七小学校・第六中学校)に通う普通の女の子でした。当時は、将来、適当に頑張らないで苦労のない楽しい生活が送れればいいな~という考えの持ち主でした。ただ、そんな風に思いながらも、人は何のために生まれて死んでいくのか、小学校の次は中学校、次は高校、大学、就職、結婚、出産と、その時その時に置かれた狭い環境・条件から限られた選択肢の一つを選んですすみ、時間が経過していくことに対し、儚さというか、諸行無常感を持っていました。
そんな私が弁護士を目指すことになったのは、高校で、人のために自分の生命を使うことこそ最高の価値があるとの教育を受け、人の役に立つ仕事に就きたいと思ったからです。冷めた自分の中に、少年漫画やアニメのような熱く理想に燃える命があったことに驚きました。
弁護士になって思うことは、現実の社会は、厳しいですし、正義が必ず勝つとは限らないということです。でも、理想論かもしれませんが、自分のなかで、一番苦労した人が一番幸福になる社会であって欲しいとの熱い思いがこみ上げることを否定することが出来ません。そのために、弁護士として、依頼者の役に立てる仕事をしていきたいと思っています。
法律事務所に来られる方の中には、何かしらの問題に直面し、大変な思いをされている方がたくさんおられます。悩みの渦中にいると、本当は通過点に過ぎない現実を目の前にして、将来を悲観してしまうものです。自分もこれまでの人生の中で、まだまだ若輩ではありますが、何度か苦労を乗り越えてきました。振り返って思うことは、どんなに強い人でも孤独になってしまえば倒れてしまうけれど、どんなに弱い人であっても、支えてくれる人がいれば倒れないということです。私も、たくさんの人に支えられて、ここまで来ることが出来ました。当事務所が、悩みの渦中におられ、相談に来られる方の支えの一つにでもなることができたらと願っています。
仕事をするにあたっては、手間を惜しまず、誠実であるよう心がけています。よく、相談者の方から、法律相談に行ったが、弁護士が話をあまり聞いてくれなかったとか、上から目線でとても嫌な思いをしたとかいう苦情を聞きます。法律家の目線から事案を見て、当事者の気持ちを置き去りにして論理だけで判断し、接してしまうことがあるのかもしれません。ですので、なるべく何でも気軽に話してもらえるよう、また、相談者の方に納得してもらえるよう心がけています。途中いろいろあっても、苦労を共にし、事件が終了した時に依頼者の方に喜んでもらえた時が、一番嬉しく思います。
そうはいっても、依頼者を守るためには、いい人ばかりでもいられません。ついつい、電話口で相手方に強く言ってしまうことも度々で、反省の毎日です。
こんな私ですが、何かありましたら、一人で悩まずに、是非、気軽にお電話してみてください。何卒、よろしくお願い申しあげます。