希望のメッセージ 11月29日

 歴史をつくるとは,過去を受け止め,未来に希望をもつことである。自分ひとりだけの希望などはありえず,同じようにひとつの国だけの希望もありえない。私たちは普遍的な希望を考えるところに来ているかもしれない。ただし,普遍的な希望は,個を越えたところにあるのではなく,個のなかにあると考えなければならない。そうでないと,普遍は個の対立物となってしまう。必要なことは,個を越えることではなく,異質な個どうしがつながり,世界を共有していくことなのである。
 
 ――白井利明『<希望>の心理学』
 
 

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