6月16日 希望のメッセージ

 希望は,人と人との関係から育まれていく。大事なことは,どんなに苦しくても,希望のパスをつなぎ続けることである。そのパスを受けとめ,新たなパスをつないでいける人たちが,地域の内にも外にもいる。
 そして,希望を誰かに期待するだけでなく,自分も期待されている存在なのだと一人ひとりが自覚し,できることを地道に実行していくこと。そこから希望の輪は広がっていく。その輪のなかで,釜石にとって,過去から未来に渡る「誇り」とは何かを,皆が共有する。その誇りと希望だけは,どんなことがあっても失わないという志を持ち,対話を続けることだ。
 
 ――玄田有史=中村尚史『希望の再生 釜石の歴史と産業が語るもの』はしがき
 
 

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