希望のメッセージ 8月7日

 心理学者の乾孝氏は,ひとりではもち上げられない大きなものをもち上げようとして,みんなで「一,二」と声をかけるとき,そこには「三」という未来が共有されているという。このように,見通しの共有によって,ひとりではもち上げられない大きなものをもち上げることができるのであり,個人にとって,より大きな自由が獲得できるといえる。
 集団でちからを合わせて何かをしようとするとき,あるいは,何か共同の課題を解決しようとするとき,集団の時間的展望が必要なのである。
 共同における時間的展望の意義は,人々を結びつけることにある。時間的展望の共有が,社会と個人を別個の存在として結びつけ,過去と未来を別個の歴史として統合するのである。
 
 ――白井利明『<希望>の心理学』
 
 

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