希望のメッセージ 9月4日

 希望という言葉は常に矛盾をはらんだ言葉です。というのも,この世の中で私に最も感銘を与えるのは,まったく希望のない状況の中で勇気を持って立ち上がる人々だからです。たとえば,ワルシャワの強制居住区域のユダヤ人のように。彼らにナチスを打ち負かす希望があったとはとても思えません。それでも彼らは,それが人間のすべきことだからという理由で立ち上がったのです。反逆しなければならないほど深く彼らの魂を傷つける行為があったから,彼らは立ち上がったのです。それこそが実存です。
 
 ――元反戦運動家・民主党州議会議員 トム・ヘイドン(スタッズ・ターケル『希望―行動する人々』より)
 
 

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