希望のメッセージ 9月25日

 個人の中に希望が育つか絶望が育つかは,彼の属する社会または階級に希望があるか絶望があるかによって大きく左右されるという事実に,注目する必要がある。個人の希望が幼い頃にどんなに打ち砕かれていても,もしその人が希望と信頼の時代に生きていれば,彼自身の希望にも灯が点じられるだろう。一方,個人的な体験からは希望を持てるはずの人も,その社会や階級が希望の精神を失えば,抑鬱と絶望に傾くことがおおいのである。
 
 ――エーリッヒ・フロム 『希望の革命〈改訂版〉』
 
 

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