希望のメッセージ 12月18日
ランドルフ・ネッセは,「苦労の免疫理論」を提唱している。ワクチンなどで知られているように,弱い病原菌に一度感染した人は,免疫が体の中に出来,次に強い病原菌に感染しても,大きな病気にならないというものである。これを,苦労に当てはめると,社会に出る前に,「小さな苦労」に出会い,その苦労が報われるという経験をしておくと,苦労に対する免疫ができ,社会に出てからも大きな苦労に対し,希望をもって対処することができるということである。
――山田昌弘『希望格差社会』
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